不動産投資を始めて家賃収入が入ってくると、翌年には確定申告をしなくてはなりません。不動産投資を事業として行う場合は、サラリーマンが副業の確定申告をするのとではちょっとやり方が違ってきます。不動産投資の経験がなければ、どうやっていいかわからないのは当然です。
では税理士に頼んで確定申告をするかということになりますが、税理士にやってもらうとそれなりに費用がかかってしまいます。不動産の収益がそれほど多くなければ、少しでも節約したいと思うのではないでしょうか。となると自分で確定申告をすることなります。
そこで、この記事では不動産投資初心者の方向けに、不動産投資の家賃収入の確定申告を自分でする方法について解説します。
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確定申告を税理士に依頼するメリットは、申告書の作成やそれに付随する業務から解放されて本業に集中できることです。
また納税額の計算ミスや記載漏れを防止できるというメリットもあります。税務申告のミスを税務署に指摘されると、いろいろと面倒なことになるので注意したいところです。
一方、デメリットは当たり前ではありますが、報酬を支払わなくてはならないことです。不動産投資の収益がそれほど大きな金額でなければ、税理士に報酬を支払って確定申告をするのはどうかなと思うかもしれません。
確定申告を自分でやるメリットは、税理士に支払う報酬が不要なことです。不動産の収益が多ければ報酬の支払いは気にならないかもしれませんが、少額だと節約したいと考えるでしょう。
一方、デメリットは確定申告に慣れていないとミスをするリスクがあることです。サラリーマンの方は自分で確定申告をしたことのない人が多いので、ミスをすることは珍しくありません。ただし、最近ではフリーの会計ソフトを使って簡単に確定申告ができる環境が整ってきました。
やる気さえあれば簡単に確定申告はできます。
確定申告を税理士に依頼するか、自分やるかを決定しなくてはなりませんが、一度ネットで検索してみてください。税理士に支払う報酬の相場やその内訳がわかります。
例えば、「税理士 確定申告 相場」で検索して調べてみると、確定申告と仕訳がセットで相場10万円ほどです。
仕訳が完了して帳簿も作成してあれば確定申告だけですので、数万円ですむでしょう。ただし、仕訳が追加で必要となるケースもあり、その場合は追加料金を支払う必要があります。
確定申告を含めた付随することをすべて税理士に依頼すると10万円~20万円が相場だと思っていいでしょう。さらに顧問をしてもらうと追加料金がかかり、トータルで30~50万円ほどが相場です。
税理士への報酬10万円は高いなあと感じる人もいるかと思います。そのような方は自分で確定申告をすることになりますが、会計ソフトfreeeを利用することをおすすめします。
会計ソフトfreeeとは、クラウド会計ソフトのことです。入力したデータがネット上にあるのが大きな特徴になります。
この他には、以下のような特徴があります。
既存の会計ソフトよりも使いやすく、簿記の知識をほとんど必要とせず、感覚的に入力できます。初めて確定申告する人でもストレスなく利用できます。エクセルやいろいろな会計スフトを使って、最後にfreeeに落ち着くという人が多いようです。
不動産投資の収益を初めて確定申告する人は、会計ソフトfreeeを利用することをおすすめします。
freeeを使えば、会計の知識がなくても、質問に対して応えていくだけ確定申告の書類を作成できます。
以下では、freeeで書類を作成する手順を解説します。
一般的な会計ソフトは経費の入力をする必要がありますが、freeeでは銀行口座やクレジットカードの情報を入力すれば1年分の経費の入力を自動で入力されます。入力してくれるのは、日付や金額、勘定科目まで自動でやってくれるので、手間がかからずかなり時間を節約できます。
経費を整理していなくても、freeeを使えば短時間入力が完了します。
現金で支払った経費は、いつ、どこで、何に支払ったか、ということさえ把握できていれば、家計簿をつけるのと同じ感覚で入力すればいいだけです。簿記の知識がなくても、freeeが複式簿記の型式にしてくれるので、初心者でも簡単にできます。
有料プランを利用すれば、確定申告についてチャットで質問したり、電話で質問したりすることもできます。
保険やふるさと納税、住宅ローンなどについては税金を計算しなくてはなりませんが、freeeなら○×の質問に答えるだけで自動計算されます。わざわざ確定申告の本を購入して勉強しなくても大丈夫です。
ここまでで確定申告書は自動的に作成されるので、税務署へ提出して納税すれば完了です。提出方法は郵送と電子申告の2つの方法があります。なお、自宅から電子申告する場合は、
マイナンバーカードとカードリーダを用意する必要があるので注意してください。
自分で確定申告をする場合には、細心の注意を払っておかないと、後々面倒なことになったり税金を多く払わなければいけない状況になることがあります。
確定申告をする前に注意点について把握し、記入漏れやミスがないようにすることが大切です。
確定申告をする場合には、以下のことに注意しましょう。
確定申告は法律で定められたことですから、申告期限は厳守しましょう。毎年2月16日から3月15日までの間に申告するようになっていますので、遅れないようにするため早めに準備しておくことが大切です。
申告書を作成する際には、記入ミスがないようにしましょう。もしミスがあると、後々税金を多く支払うケースもあります。だれでも余計な税金は払いたくないでしょうから、早めに準備して落ち着いて申告書へ記入しましょう。
所得隠しは絶対にしてはいけません。ばれないだろうと思って所得隠しをしても、いつかはばれます。税務署は所得隠しを見つけるプロですから、簡単に発見します。所得隠しを摘発されると重加算税という税金を追加で課税されてしまうのです。
所得隠しをしたことがばれると、大きな代償を払うことになるので注意しましょう。
不動産投資の収益を初めて確定申告する人は、慣れないことなので不安に感じるでしょう。不動産投資の事業規模が拡大して法人設立という段階になれば、税理士に依頼する必要はありますが、最初のうちは自分でやれば税理士に支払う報酬を節約できます。
簿記や会計の知識がなくてもfreeeのようなソフトを使えば、簡単に確定申告書は作成できるようになりました。自分で確定申告をしようとお考え方は、freeeの活用を検討されてはいかがでしょう。