区分アパートやマンション投資をしていて、次は一棟売りアパート投資を始めてみたい、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。また今まで不動産投資はしたことがないけれど、新たに挑戦してみたいという方にも一棟売りアパート投資はおすすめです。
今回は、一棟投資のメリット・デメリットといった基本的な情報をお伝えします。ぜひ、リスクもしっかりと理解したうえで検討を進めてみてください。
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一棟アパート投資とは、その名の通りアパートをまるまる一棟購入し賃貸に出し、その家賃収入や売却収入で利益を得る投資方法です。
一棟アパート投資は、区分投資と比べて元手が多くかかります。その分大きな利益が得られるなど特徴があるため、しっかりと理解しておきましょう。
現金で相続するより、アパート一棟を相続したほうが評価額を大幅に低くすることができます。もちろん相続税額も低くなるので、現金相続ではなくアパートを一棟購入する人も多いと言われています。
不動産経営者が亡くなった場合でも、物件は残り家賃収入は入り続けるため、生命保険と同等の効果が得られると言えます。また、保険料の支払いを不動産投資に回すという考え方も、選択肢のひとつです。
一棟投資と区分投資の違いの一つとして挙げられるのが収入金額の大きさです。区分アパート投資の場合、1室分の家賃が入ってきますが一棟アパート投資だと部屋数分入ってくるのです。一棟アパート投資の方が、投資資金回収のスピードが早い点も人気な理由のひとつであると言えるでしょう。
一棟アパート投資となると、建物全体の改装や大規模修繕を自身の判断でできるため、自由度高く運営できるでしょう。宅配ボックスの設置や入り口のオートロック機能、そして共用部分を綺麗に保つことが空室リスク軽減につながるため行き届いた管理を心がけましょう。
一棟アパート投資は、収入金額が大きい分リスクも大きいことを忘れてはいけません。もちろんデメリットもあるのでメリットと合わせて理解しておくことが大切です。
一棟アパート投資は、その名の通り物件を一棟まるまる購入するため数千万円~億の金額の元手が必要になります。ローンを組む場合も、中古物件の場合は頭金として2,3割程度を求められることもあるため、余裕をもって用意しておきましょう。
運営の自由度が高い反面、一棟まるまる運営しなければならないため維持管理費用が高額になります。管理自体を管理会社へ委託することもできますが、さらに費用がかかります。自身の運用シミュレーションと照らし合わせて検討しましょう。
一棟アパート投資は元手がかかる分、失敗した際のリスクも大きいです。天災により建物が倒壊した場合も区分アパート投資の場合は1室の家賃分しかリスクを負いませんが、一棟アパート投資の場合は全室分の家賃はもちろんすべてを失います。
一棟アパート投資となると金額も大きいので簡単には買い手がつきません。もし物件を売却して別の用途に使おうと思っている場合は、買い手がつくまで時間がかかることを想定し、余裕をもって計画するようにしましょう。
一棟アパート投資をするにあたり、運用シミュレーションも大事ですが物件選びも手を抜いてはなりません。ここでは、物件選びでチェックすべきポイントを紹介します。
不動産投資において何よりも大切なのが立地です。空室リスクを避けるためにも立地については妥協することのないようにしましょう。若者向けであれば、都心からのアクセスの良さや近くにコンビニがあるか、駅からの距離が重要になってきます。ファミリー向けであれば、近くに公園や病院、学校があるなど周辺環境が整っていることが条件として挙げられます。
立地も大切ですが、物件の設備で選ぶ人も少なくありません。オートロックや宅配ボックス、モニター付きのインターホンなどの設備があると空室リスク軽減にもつながるでしょう。
アパートの場合、築年数によって耐震性能が優れていない場合があります。日本は地震大国とも言われているので、地震への備えは必須です。新耐震設計法では、震度6強以上で倒れないことと定められているため、一棟アパート投資用の物件選びでも、新地新設計法が適用されている時期の物件かどうかしっかりとチェックしましょう。
一棟アパート投資について基礎的な知識を得ることができましたでしょうか。何度もお伝えしている通り、一棟アパート投資は数千~億の資金が必要になります。失敗した際のリスクも大きいため、メリット・デメリットをしっかりと理解したうえで、検討を進めるようにしましょう。
また、自身の資金と相談し、運用シミュレーションを行うことで、区分アパート投資が向いているのか一棟アパート投資が向いているのか比較することも大切です。不動産投資についての情報は日々更新されているので、ネットやセミナー、不動産会社へ相談し積極的に情報収集するようにしましょう。