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不動産投資ローンは組んだ方がいい?メリットと注意すべき点

不動産投資ローンは組んだ方がいい?メリットと注意すべき点

少ない資金でも始められることで人気な不動産投資。とはいえ、不動産投資ローンを組んで物件を購入している方が多いのではないでしょうか。

今回は不動産投資ローンの種類や、メリットデメリットについてご紹介していきます。

不動産投資ローンとは?

不動産経営

不動産投資ローンとは、賃貸用物件を購入するための融資を指します。家賃収入をローン返済に充てるため、ローン審査では物件の収益性もチェックされます。

よく住宅ローンと比較されますが、違いは目的です。不動産投資ローンは賃貸に出して家賃収入を得るためのものですが、住宅ローンは自分が住むための物件購入のためのものです。

金融機関の審査もそれぞれで異なりますので、住宅ローンを不動産投資用物件の購入に充てることは契約違反に当たります。

不動産投資ローンの種類

不動産投資ローンには、都市銀行、地方銀行、信用金庫・信用組合、ノンバンクの4種類があります。それぞれ、年収や年齢の制限を設けていたり、金利が違ったり、連帯保証人の有無など条件が異なりますので、しっかりと比較しましょう。

都市銀行

都市銀行とは、大都市に本店をおいており広域展開している銀行です。他の金融機関と比べて融資のハードルが高く、審査にも時間がかかります。

地方銀行

地方銀行とは、本店を置く都道府県内で展開している銀行です。都市銀行に比べると金利は少し高いですが、融資のハードルは下がります。

信用金庫・信用組合

信用金庫・信用組合とは、地域の人たちが会員となり共同出資で運営される団体です。地方銀行に比べてより地域密着型であると言えます。そのため融資範囲もそのエリア内に限られるのが特徴です。

ノンバンク

ノンバンクとは、銀行以外の金融機関を指します。与信業務のみに特化していることが特徴です。もととなる資金は、系列銀行から得ており、比較的融資が受けやすいと言われていますが、金利が高く担保も多めです。

不動産投資ローンはどこで組むのが良いの?

不動産投資ローンには、都市銀行、地方銀行、信用金庫・信用組合、ノンバンクの4種類があることを説明しましたが、結局どこで組むのが良いのでしょうか。残念なことに不動産投資ローンを積極的にサービスとして扱っている金融機関は少ないです。

そのため、多くの場合は不動産会社の提携している金融機関から選ぶことになります。自身で探して組むことも不可能ではありませんが、情報収集に時間がかかるため、まずは不動産会社へ相談してみることをおすすめします。

不動産投資ローンを組むべき理由

不動産投資ローンの基本は理解できたのではないでしょうか。ここからは、不動産投資ローンを組むべき理由を紹介していきます。

レバレッジ効果

自己資金に加えて融資を得ることで、自己資金だけで得られる投資効果の何倍もの効果を得られる点です。少ない自己資金だけでは買えなかった大きさの物件だったり、好立地の物件も検討できるため、より大きな利益を見込むことができます。

団体信用生命保険に加入できる

不動産投資ローンを組むと、団体信用生命保険に加入することができます。団体信用生命保険に加入すると、ローンの借入者が亡くなった場合、その時点でのローン残高を借入者の代わりに返済してくれます。残された家族には、ローン返済済みの物件が残されることになるのです。

しかし、不動産投資はローン返済後も維持に費用がかかることを忘れてはいけません。収支が上手く回らないと結局赤字になり残された家族にとって負担になってしまうので、長期的な収支計画はしっかりと立てるようにしましょう。

不動産投資ローンの注意点

不動産・人形模型・お札

不動産投資ローンはもちろんメリットだけではありません。注意すべきポイントもありますので、把握したうえで検討するようにしましょう。

利息が発生する

ローンなのでもちろん利息が発生することを忘れてはいけません。借入期間や金利によって額は変わってきますので、利息もしっかりと含めた上で収支シミュレーションをするようにしましょう。

勤務先の信用力も影響

融資を受けるにあたり、勤務先の信用力も影響してきます。勤務先に倒産リスクがあると、現在の年収が安定していないと判断されてしまい、融資に悪影響を及ぼすこともあります。一般的に信用力が高い勤務先として挙げられるのは大企業の社員、公務員、医者です。

また、勤務先だけではなく勤続年数も影響してくるので理由なく仕事を転々とすることは避けましょう。

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年収700万が融資先を選べるボーダーライン

融資を受けるにあたり、年収が多いに越したことはないですが基準となるボーダーラインも存在します。それが年収700万円です。年収700万円以下でも融資を受けることはできますが、融資先の選択肢は狭まります。狭まると、金利やローン期間など不利な条件でローンを組むことになりかねないので、できるだけ年収は700万円を超えていることが望ましいです。

参考までに年収700万円に満たなくても融資が組める金融機関は、日本政策金融公庫、商工中金、ノンバンクなどが挙げられます。

まとめ

不動産投資ローンについて、基礎は理解できたでしょうか。誰もが簡単に組めるものではないので、条件はしっかりと調べる必要がありますが、大きなメリットを得られるのも事実です。

自己資金だけでは手の届かない投資効果も、不動産投資ローンを組むことで手の届く範囲に入ってきます。そして、ローンの返済含め長期的な収支シミュレーションを組むことが何よりも大切です。収支シミュレーションを行い、自身で納得のいく計画が立てることができた暁には、ぜひ不動産投資ローンを検討してみてください。

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