資産運用トラの巻
 

新型コロナウィルス感染拡大が与える仮想通貨市場への影響!

数年前に話題となった投資ジャンルに仮想通貨があります。 多くの有名人や一般人が仮想通貨を買いあさり、仮想通貨のバブル状態になったことも記憶に新しいのではないでしょうか。 そんな仮想通貨の相場は新型コロナウィルスの蔓延後、どのような変化があったのか、そんな話題についてお話ししていきます。

新型コロナウィルスの影響は一様ではない

結論を先に言うと主要な仮想通貨ごとに、新型コロナウィルスによる市場の変化が異なるということです。 そのため今回は、仮想通貨の主要なものと言えるビットコイン、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュ、そしてステイプルコインとして知られているテザーについて、新型コロナウィルスによる市場の変化の概要を紹介していきます。 これを読めばきっと新型コロナウィルスの影響による仮想通貨の状況が分かるのではないでしょうか。

ビットコイン市場の変化

仮想通貨の代名詞であり、仮想通貨と言えばビットコインを連想する方も多いのではないでしょうか。 そんなビットコインの市場の変化は、2020年2月中旬までは1ビットコイン110万円を超える価値を持っていました。 しかし、アメリカでの蔓延が発覚した3月中旬に大暴落を起こし価値が一時期56万円と半額以下にまで下落したのです。

仮想通貨の中でも流通量や知名度が高く、比較的安定していたビットコインですが、日本の株価以上の下落率を記録しました。 いかにこういった世界の情勢に弱いかを露呈する結果になったのです。

ただ、4月末現在は95万円近くまで回復しており、2020年1月ごろの水準にまでその価値を上昇させています。 このように瞬間的に下落するものの、取引が活発なため回復も早いという印象です。

イーサリアムの市場の変化

ビットコインに次ぐ時価総額を持ち、世界に数多くある仮想通貨のモデルとなっているのがイーサリアムです。 このイーサリアムもビットコイン同様3月の中旬に急激な下落を見せます。 2月中に3万円近い価値があったものが徐々に下落し3月中旬には1万5,000円程度まで下落しているのです。 下がり方がビットコイン以上の勢いだったのですが、回復も早く4月末現在は3月上旬並みの水準(2万5,000円程度)と、大幅下落の直前まで価格を戻しています。 ビットコイン以上に不安定な印象です。

リップルの市場の変化

リップルと聞くとイメージできない方がいますが、一部の金融機関では国際送金の手段としても利用されている仮想通貨です。 こういった実用性から日本のメガバンクも研究を行っている仮想通貨でもあります。

そんなリップルの市場の変化ですが、こちらも2月中旬に35円程度の最高値を記録した後、同じく3月中旬に14円程度まで大幅下落しました。 しかし、こちらも他の通貨同様回復の兆しを見せています。 これまで紹介した通貨、ビットコインやイーサリアムとの違いとしては、回復が当初弱含みで4月中旬になってやっと本格的に回復したという形です。

見方によってはこれまで紹介してきた通貨よりも新型コロナウィルスの影響に対してネガティブな方向に影響を受けやすい通貨と言えるのではないでしょうか。

ビットコインキャッシュの市場の変化

ビットコインキャッシュはビットコインから派生した通貨であり、ビットコインとは異なります。 例えるなら、アメリカ・ドルとオーストラリア・ドルのような違いと思っていただけると分かりやすいのではないでしょうか(厳密にはビットコインと親子関係にありますが、ここでは詳細を割愛します)。

そんなビットコインキャッシュですが、こちらは深刻なダメージを受けたままです。 2月中旬には実に5万円を超える価値を記録しましたが、他の仮想通貨同様3月の中旬には2万円を切るという大幅な下落を記録しました。

しかしこれまで紹介した通貨と異なる点は、4月末現在も徐々に回復しているものの3万円を超えていないということです。 つまり回復がかなり弱い状況と言えます。 このようにビットコインキャッシュに関しては、コロナウィルスの影響を非常に強く受け、4月現在も十分に立ち直れていない通貨です。

テザーの市場の変化

最後に紹介するのはやや特殊な通貨です。 このテザーはアメリカ・ドルと価値が連動するステイプル通貨と言う特徴を持っています。 ちょうど香港ドルとアメリカ・ドルとの関係であるペック通貨と言えば理解できる方も多いはずです。

このテザーは4月末現在も混迷を深めています。 米ドルの相場が不安定なのと同様にテザーもほぼ同じ価値(10%程度の価格差が出ることはありますが)なので日本円とテザーの価値は大きな値幅でレンジ相場を描いているのです。 通常時であれば比較的狭い範囲でのレンジ相場となりますが、4月末現在も非常に不安定となっています。 厳密に言えば通常の為替相場と似た動きをするため仮想通貨の投資ジャンルには入れにくいものがありますが、仮想通貨の例外として、あるいは時価総額が高い仮想通貨と言う立場として紹介しました。

すべての通貨で影響があったが一部を除き回復の兆しが見える

ここまで仮想通貨の主要5通貨(無価値なものも含めると仮想通貨自体は数千種類あるといわれている)について新型コロナウィルスの影響を紹介してきました。 全体的に半額以下の価格をつけたものが多く、こういった非常事態に対してとても弱い印象です。

ただし、投資ジャンルとしては比較的ホットなジャンルでもあり、取引量も盛んなことから立ち直りも比較的早いものが多いというのも特徴でした。 特に取引量の多いビットコインやイーサリアムと言った仮想通貨は、ショックの後半月程度で急激な回復を見せています。

実体経済とは直接関係のない投資ジャンルなので、仮想通貨の種類さえ選べば、回復しやすいというメリットもあると言えるのではないでしょうか。 ただ、下位のビットコインキャッシュやステイプル通貨のテザーなどは依然として混迷の最中です。 無数にある仮想通貨のうち、今回のコロナウィルスの影響で本来の価値を失い、そのまま低迷するものも出てくる可能性を示唆しています。

他の投資ジャンルとの違い

コロナウィルスの影響を受けた他の投資ジャンルと比較した仮想通貨の特徴を紹介します。 まず、有事の金と言われる金の相場と比較すると、脆弱性があることが分かりました。

株式に比べても東証やダウの指標を例にとると半額まで下落するということはなかったのに対し、仮想通貨はほとんどの銘柄で半額以下に下落したことからショックも大きいという特徴があります。

債券やREITに比べても弱い印象は否めません。 ただ、一部の有力な仮想通貨に関しては力強い回復を見せており、ダメージを受けやすいものの回復も早い投資ジャンルとも言えます。

もちろん、これはビットコインやイーサリアム、あるいはリップルと言った世界トップクラスの仮想通貨の話です。 それ以外のステイプル通貨や流通量がやや少ない、あるいはまったくない仮想通貨に関しては、その価値を損ねるか、永遠に価値を失う可能性もあります。

結論を言うと、こういったコロナウィルスなどの世界的な経済問題が起こった場合、有力な仮想通貨は保持して価値が戻るのを待てばよく、そうでないものは価値を失う可能性があるため、大変リスクがあるのではないでしょうか。

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