資産運用トラの巻
 

アフターコロナの投資に活かせる!失敗しない投資信託の選び方

新型コロナウイルスの感染拡大により株式相場は大きなダメージを受けましたが、5月25日に緊急事態宣言が解除されて、日経平均株価は21000円台まで戻ってきました。3月に株価が急落したときに、株式や投資信託を売却して大きな損失を被った人も多いようです。

一方で、アフターコロナには投資の絶好のタイミングはやってくることが予想されています。投資信託の購入を健闘されている方は多いと思いますが、何も知識がない状態で投資すると失敗するリスクが高くなります。

この記事では、投資信託に興味のある方向けに、失敗しない投資信託の選び方について解説します。

■投資信託に潜む2つのリスク

投資信託は数多い投資商品の中ではリスクの低い商品と言われていますが、次のようなリスクがあることは理解しておきましょう。

(1)価格変動によるリスク   

投資信託は株式へ投資している銘柄が多く、株価が下落すると含み損が発生するリスクがあります。会社の業績が悪化したり、コロナショックのような突発的な出来事が発生したりすると、株価は大きく下落します。また、為替を投資対象としている投資信託であれば、国の政情や経済情勢などによる為替レートの変動の影響を受けます。

(2)投資チャンスを失うリスク 

投資信託は、運用のプロが資金を運用して利益を出して分配金を得ることができる仕組みです。投資信託は資金さえあればだれにでも投資できますが、投資信託に依存すると損失が発生するリスクがあります。

その損失とはいろいろな投資をするチャンスを失うリスクです。投資で利益を得る方法は投資信託以外にもありますが、投資信託に依存していると投資する能力が身につきません。その結果、投資信託以外の投資チャンスを見逃すのです。

■投資信託の失敗例とは 

投資信託で失敗しないようにするには、失敗から学ぶことが大切です。以下では、投資信託の失敗例をご紹介します

(1)毎月分配型投資信託を購入する  

毎月分配型投資信託とは、投資信託へ投資した資金から毎月のようにお金が入金されるタイプの商品です。運用した投資信託に利益が出るとお金をもらえますが、それ以外に運用されている資金からもお金が分配されるのです。

お金が毎月のようにもらえるのはうれしいかもしれませんが、そのお金は運用資金の一部を切り崩しています。利益ではないのですから、毎月のように運用資金は減少していきます。そのため、毎月分配される金額も徐々に減少していきます。

年金をカバーしようと考えて毎月分配型投資信託を購入する人がいますが、分配金は減少していくので注意してください。

(2)何も考えずに人気ランキング上位の銘柄を購入する 

証券会社のホームページには投資信託の人気ランキングが掲載されていますが、それを見て何も考えずに購入するのはリスクが高いのです。

投資信託は信託会社の営業マンがおすすめした銘柄はよく売れるので、ランキング上位の商品は信託会社が売りたい商品に独占される傾向があります。ランキング上位の銘柄が必ずしもリターンが良いわけではないので注意しましょう。

(3)手数料を考慮せずに購入する 

投資信託の手数料には、以下の3種類があります。

・販売手数料

投資信託を購入する際に支払う手数料

・信託報酬

購入した銘柄を信託会社に資金を管理・運用してもらうのにかかる手数料

・信託財産留保額

信託会社との信託契約を解除する場合に支払う手数料

これらのうち信託報酬は投資信託を保有している期間中支払い続けるため、購入する前にどのくらいかかるかを把握しておく必要があります。手数料をまったく考慮せずに購入すると、思ったほど利益が出ないことがあるので注意しましょう。

(4)生活資金で購入する 

絶対に利益を出さなくてはいけないと考えると、感情に支配されて冷静な投資ができなくなります。余剰資金で投資を行なうことを心がけてください。

投資は余剰資金で行なうのが大原則であり、生活資金で投資信託を購入するのはリスクがあります。購入した投資信託の運用がうまくいかなかった場合、日々の生活が大きな影響を受けるからです。

■失敗しない投資信託の選び方 

ここでは、失敗しない投資信託の選び方を3つご紹介します。

(1)交付目論見書を見て理解する

交付目論見書とは、投資信託の内容についての説明書で、以下のことが記載されています。

・手数料はいくらかかるのか

・信託の概要

・過去の運用実績

交付目論見書を見ると、自分がどんな銘柄を購入し、どれだけの手数料がかかるかを把握できます。投資信託を店舗で販売していればその場で交付目論見書を確認できますし、ネットで販売していればホームページで確認できます。

(2)分散投資する 

投資において集中投資はリスクが高くなります。投資信託も同様に一つの銘柄だけを購入するのはハイリスクです。複数の銘柄に分散投資すれば、リスクを軽減できます。

例えば、銘柄Aと銘柄Bを100万円ずつ購入したとします。銘柄Aで含み損が出たとしても銘柄Bで含み益があれば、トータルの含み損は小さくできます。銘柄Bの含み益が銘柄Aの含み損よりも大きければ、トータルでプラスとなるケースもあるでしょう。

(3)売買益にこだわる 

投資信託の分配金にこだわると失敗するので注意しましょう。分配金は自分が投資した資金の一部を切り崩して毎月支払われます。分配金のある投資信託は時間の経過ととも運用資金が減少していくので、最終的にはそれほど利益にならいケースがあるのです。

分配金ではなく、売買益にこだわって投資信託へ投資することをおすすめします。

■投資信託で失敗した場合の対処法

細心の注意を払っていても投資では失敗することはあります。もし投資信託で失敗した場合は、以下のように対処しましょう。

(1)損切りをする

投資信託へ投資して失敗だと思ったときには、保有している銘柄を損切りするという方法があります。

投資は成功することがあれば失敗することもあり、常に勝てるとは限りません。ただしトータルで利益を出す投資家は、適切な場面で損切りをします。損切りは投資における資金管理として大切です。

ところが、資金管理ができない投資家は損切りを躊躇します。今は下落しているけど、そのうちに値上がりすると期待しているとなかなか損切りできません。

ところが、一度大きく下落した銘柄が再度値上がりすることはあまり期待できまん。ほとんどの場合に値上がりせず、さらに下落していきます。下落の値幅が大きくなれば、損失はどんどん膨らんでいきます。こうなると含み損のある銘柄を簡単には手放せなくなり、負のスパイラルへとはまり込んでしまうのです。

投資信託で失敗した場合には、損切りをすることが大切です。

(2)損切りのルール 

含み損が出たら損切りするのが大切だと言いましたが、具体的にどのような基準で損切りすればいいのでしょうか。

実力のある投資家は自分の損切りルールを設定しています。

例えば、含み損が10%以上になったら損切りをするというルールを自分で決めるのです。自分の購入した投資信託が10%以上下落したら、ルールに従って淡々と損切りします。こうすることで、感情に左右されずに資金管理をすることが可能です。

自分の損切りルールを設定して実行すれば、損失を最小限に抑えて利益を積み上げていけます。

■まとめ 

資産運用として投資信託を購入する人は増加していますが、すべての人が成功しているわけではなく、失敗する人も多くいます。軽い気持ちで投資信託を購入して、感情で売却すると大きな損失を出してしまいます。

自分が購入しようとしている銘柄について理解して、正しい資金管理をすれば資産は増えていくでしょう。しっかりと準備して慎重に投資信託で資産運用されることをおすすめします。

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