資産運用トラの巻
 

チャンスは今!老後に備えた資産運用の5つのポイント

少し前に老後資金2000万円問題が話題になりましたが、今はコロナショック一色になりました。先行きの見通せない時代になって、生活を守るため貯蓄や投資に対する意識は高まっています。

ところが、老後のために何も準備しないで貯金をしていたのでは、現在の低金利では十分な備えができないでしょう。資産を増やすチャンスを見逃して、老後を迎えてから後悔しても遅いのです。今は老後へ向けた準備を始める絶好のチャンスですが、資産運用に関する知識がなければ不安を感じると思います。

この記事では、老後に不安がある方向けに、老後に備えた資産運用の5つのポイントについて解説します。

老後に備えた資産運用が必要な理由とは?

なぜ、老後に備えた資産運用が必要なのでしょうか。その理由について考えてみたいと思います。

老後資金への不安が高まっている

2019年6月に老後資金として年金以外に2000万円が必要という話を聞いて、老後に不安を感じた人は多いでしょう。この話を聞いて資産運用を始めた人もいるかもしれません。

そして、2020年3月にはコロナショック。緊急事態宣言が出されて自粛による経済へのダメージは、計り知れないものとなりました。アフターコロナも実体経済へのダメージがさらに顕在化していくことが予想され、将来もらえる年金に影響が出てくるとも言われています。

というのは、現在の日本の年金制度は賦課方式を採用しており、現役世代が収めている保険料によってまかなわれています。そのため、景気が悪くなって税収が少なくなると年金支給額が減少する可能性があるのです。

このような理由から、老後資金への不安は高まっています。

資産運用は自分を守るためのもの

老後に備えて資産運用をしなくてはと頭でわかっていても、アフターコロナにやってくる金融危機により資産を失うのではないかという恐怖心がある人もいるでしょう。

たしかにアフターコロンに大不況がやってくると、企業の業績が下がり株価が下落するかもしれません。株価が下落すると企業は資金を集められなくなり、さらに経済活動は縮小し個人消費も落ち込みます。この状態になると負のスパイラルに陥ってしまい、老後への不安はさらに高まるでしょう。先行きの見通せない時代に、自分を守るために資産運用は必要なのです。

老後のために資産を増やすなら、チャンスは今

老後のために資産を増やすのは、なぜ今がチャンスなのでしょうか。その理由について考えてみます。

資産運用を始めるチャンスは今

コロナショックにより金融市場は大きなダメージを受けましたが、本来の価値からすると割安になっている金融資産があります。このような資産を以前よりも安い価格で大量に購入できるのが今なのです。コロナショックにより下落した金融商品は多いのですが、資産運用を始めるには、今が絶好のタイミングと言えます。

保有資産が下落したらという不安

資産運用を始めると資産を保有しますが、その資産価値が下落すると落ち着かないでしょう。例えば、2020年3月にコロナッショクで株価は乱高下しましたが、株式相場においては短期間で価格が変動するのはよくあることです。

コロナが完全に収束するのはいつとはっきり言えませんが、いずれは収束するでしょう。ワクチンが開発されたり、サーズのようにいつの間にか自然に消滅したりすれば、株式相場も回復することが予想できます

ただし、短期的な下落相場において、初心者は辛抱強く相場が回復するのを待てません。下落するのを恐れてすぐに資産を売却してしまいがちです。下落相場で狼狽売りをしてしまうと、ほとんどの場合に損失が発生します。

長期保有の優位性

過去の事例から明らかなのですが、資産運用において長期保有は優位性があります。

例えば、過去に不動産バブル崩壊、ITバブル崩壊、リーマンショックなどの金融危機が起きたときに株価は大暴落しましたが、数年経過してから株価は戻っています。

一時的に資産価値が下落しても長期間にわたって保有していた人は、結果的に大きな利益を得ているのです。これらのことから、資産運用において長期保有は優位性があることがわかるでしょう。

老後に備えた資産運用の5つのポイント

老後に備えた資産運用をするには、次の5つのポイントがあります。

リスクを下げて運用する

老後に備えて大切な資産を確実に増やしていく必要があるので、できるだけリスクを下げて資産運用しなくてはなりません。初心者が短期的な利益をねらっても、損失を出してしまうリスクがあります。また、1つの資産だけに絞って購入すると、大切な資産を減少させてしまいます。

安全に運用する

まったくリスクをとらずにリターンを得るのは不可能ですが、大きなリスクをとって大きなリターンをねらうのはギャンブルをするのと同じです。初心者がたまたま利益を出しても、その後も同じように利益を出し続けるのは簡単ではありません。

大切な資産を減らさずに、低リスクで利益を上げていくにはどうすればいいかを真剣に考える必要があります。

ただし、低リスクで利益を出していくの少ない資金で難しくなります。これは大きな資金がなければ資産運用は失敗するということではありません。

安全に資産運用するには、毎月少しずつ資金を積み立てて、長期間にわたってゆっくりと資産を増やしていくことが大切です。

少ない資金で分散投資して資産を増やす

1つの資産に絞って投資すると、下落したときに損失が出るリスクがあります。複数の資産に分散して投資すると、リスクを低下させることが可能です。1つの資産の価値が下落しても、他の資産の価格が上昇してトータルの損失を最小限に食い止められることがあります。

長期投資でリスクを低下させる

長期投資をすることで、資産運用のリスクを低下させることができます。短期投資は急な下落があると、初心者は対応できず損失を出すリスクが高いのです。

そこでおすすめなのが、ドルコスト平均法による投資です。この投資法は、毎月決まった金額を長期間にわたって投資していきます。同じ金額で購入することで基準価格が低いときは多くの数量を購入でき、基準価格が高いときは少ない数量を購入できます。こうすると購入取得単価を低下させることが可能です。投資信託で積立投資するのは、ドルコスト平均法の典型例と言えます。

定期的に資産構成を見直す

時間とともに運用している資産は変化するので、定期的に資産構成を見直しましょう。例えば、当初は低リスクだと思っていた資産のリスクが高くなっていたり、価値が上昇した資産と価値が下落した資産のバランスが悪くなっていたりします。そのような場合には、資産の見直しによりバランスを是正(リバランス)することが大切です。

まとめ

老後に不安のある人は、このタイミングで将来のために資産運用を始めるべきです。資産を増やそうとせずに貯金していたのでは、現在のような低金利時代に資産を増やすことはできません。気づいたときには老後へ突入して後悔しても遅いのです。思い立ったら吉日と言います。将来に備えたいと本気で思ったら、すぐに資産運用を始めましょう。

コロナショックで将来に対する不安があるけど、生活していくのが精一杯で余裕がない人もいるかもしれません。そのような方は少額で始められる不動産投資はいかがでしょう。不動産投資は安定性において株式投資より優れていて、老後に備えるのに向いています。ぜひ検討してみてください。

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